空手部OGインタビュー(第12回)
空手部を卒業されたOB・OGの先輩にインタビューする本企画。第12回目は令和7年卒業生の冠真緒先輩にお話を伺いました。
(聞き手:経済学部国際経済学科4年 平井俊太郎)
Q1:自己紹介をお願いします。
令和7年卒の冠です。森谷コーチが4年生のときの1年生の代です。1つ上の代がコロナの影響で部員が少なかったので、3年次・4年次の2年間幹部(主務)を務めました。
法学部法律学科に在籍し、卒業後は東京都庁に就職しました。現在は第一希望の伊豆大島の事業所に勤務しています。
趣味は島に来てからダイビング、サイクリング、フラダンス、バンドを始めました。
Q2:空手部時代で最も印象に残っている出来事は何ですか。
審査会です。
私は他の人の型を見るのが好きでした。人それぞれに特徴があって、先輩後輩問わず勉強になることだらけだった為です。冬の審査会では先輩方の型を見る最後の機会だと思い、毎年必死に脳裏に焼き付けていました。私は体をあまり器用に動かせないタイプなので、周りの人のような洗練された動きをするためにはまず見て学ぶことしかできず、そのため色々な人の型を見ることのできる審査会が印象に残っているのだと思います。
また審査会を通して成長できたということも理由の一つです。2年次の冬の審査会で、黒帯になる同期もいる中、昇段できなかったことがとても悔しかった記憶があります。そもそも練習量が足りておらず実力がついていないことや、身についていた僅かな力すらも満足に発揮できていないことについて、悔しさと情けなさでいっぱいになりました。その思いがあったおかげで以降の稽古への熱量が変わり、上達スピードがそれまでに比べて格段に上がったと思います。
夏の審査会会場は合宿先のため普段と異なる環境下でベストを尽くすことが求められましたし、大勢の人の前での年2回の演武では集中力と精神力が鍛えられました。審査会当日の緊張感のある鎮まったあの空気を懐かしく思います。
Q3:都庁を志望された理由を教えてください。
幅広いフィールドで仕事ができるためです。 人々の生活を行政サービスの提供という形で支えたいという思いから公務員を目指しました。都道府県は国と市区町村の間に位置する広域自治体であるため、国のように影響力のある仕事と、市区町村のように現場で都民の間近で行う仕事、その双方を行うことができます。中でも東京都は日本の首都であり規模が大きいため、国際的な観点も含め他の自治体よりも幅広い業務に携わることができると考えています。本庁から事業所まで、島も含め都内に沢山の職場があり、出向を含めると他機関でも働けるので、活躍の場が多岐にわたることを魅力に感じました。
Q4:現在の勤務地である大島での業務内容と、その魅力を教えてください。
現在の業務内容は対内的な事務がメインです。職員のための多岐にわたる業務を広く行う、地味だけれど欠かせない、まさに空手部で言う主務のような縁の下の力持ちの役割を担っています。
仕事の魅力については、本庁や内地の事業所ではなかなかできない経験ができることです。島にある事業所「支庁」は内地の都の機関を凝縮していることから「ミニ都庁」と呼ばれており、都庁全体の業務を俯瞰して掴むことができます。すぐ近くの席の方が自分と全く違うジャンルの仕事をしているのは働いていてとても勉強になりますし面白いです。
生活面での魅力については、人混みや満員電車のストレスとは無縁の自然溢れる島に住めることです。ダイビングや釣り、サイクリング、キャンプ、星、山登り、カフェ巡り、ラーメン屋巡り、、など楽しみが沢山あるので毎日飽きません。意外と内地に近く手軽に行けるので、皆さん是非来てみてください!!
Q5:空手部での経験の中で、現在の仕事に活きているものは何ですか。
全部です。ありすぎて一つに絞れませんでした。空手部を通して下記を実践していたつもりですが、その姿勢はそのまま仕事に活かせることを昨年1年間社会人として過ごしてみて痛感しました。
・挨拶をする
・素直に教わる
・不明点を周りに聞く
・実践して理解して、練習を積み、身につける
・自己研鑽・試行錯誤
・仲間と協力する
・後輩に教えられることは教える
挨拶は勿論のこと、素直さは仕事を覚えるために、不明点を放置せず周りに聞くことは業務を滞りなく遂行するために必要です。勉強・自己研鑽を怠れば成長できず置いてけぼりになり、仲間と協力しないと組織として円滑な業務遂行ができません。人に何かを伝える際の説明の仕方や普段からの関わり方等も含め、4年間空手部で過ごした毎日が社会勉強だったなと思います。まだまだできていないことのほうが多いのですが、空手部の経験は現在の仕事に活かせていると思います。

Q6:学生時代にやっておいてよかったこと、またやっておけばよかったことは何ですか。
やっておいてよかったと思うのは、興味のあることに片端からチャレンジしていったことです。
運動経験がなかったのに突然空手部に入部してみたり、教職課程を履修したり、その他旅行も遊びもアルバイトも人付き合いも興味のあることをできる範囲で全部やっていました。
その結果、体力がついたのはもちろん、未知のものに飛び込む勇気や自分の世界を広げる楽しさを身につけることができました。
思いもよらないところで何かしらの縁が繋がるのも楽しかったです。松濤會に都庁支部があるのを知ったのは都庁から内定をいただいた後でした。
やっておけばよかったことはあまり思いつきませんが、強いていうなら髪の毛を少し奇抜な色に染めてみたり海外旅行に行ってみたりしてみても良かったかなと思います。
Q7:現役部員に向けてメッセージをお願いします。
下記①〜④は特に私が現役時代に大切にしていたことです。是非やってみてください。
①素直さを大切にする
・人からの助言を素直に受け止める
・自分の思いに素直になる
・お礼とお詫びはきちんとする など
②万事勉強だと思って過ごす
このマインドでいると多くのことを吸収でき実のある時間を過ごせるのでお勧めです。
③興味のあることになんでも挑戦してみる
やってみて「何か違う」と気づけたならそれもまた収穫、と考えるようにしていました。
④自分で決めたことは安易に投げ出さずやり遂げる
例えば部活を辞めないことです。
私の場合、「自分で決めたことを途中で投げ出すのは過去の自分に負けた気がして許せない」という自分でもよく分からない負けん気のおかげで部活を続けていました。今思い返すと辞めないで本当によかったなと思います。
現役時代の時間はあっという間でした。実りの多い時間を過ごしてもらえれば嬉しいです。頑張ってください!









