機関紙『松濤館』への記事掲載について(第210号)

松濤館が定期的に発行する機関紙において現役部員の記事が掲載されておりますので、この場をお借りして紹介させていただきます。

機関紙『松濤館』についてはOB会専用ページに転載しておりますのでそちらをご覧ください。

広島支部訪問

中央大学商学部2年 平澤歩美

3月22日(土)、私は同期1名と共に東京から広島へ向かいました。普段の稽古は中央大学にある道場で学生と共に行なっており、学生以外の方々と稽古をすることが初めてだった私は少し緊張しつつも、広島支部にはどんな方々がいらっしゃるのか、どんな風に稽古を行われているのかとわくわくしながら新幹線の時間を過ごしました。広島支部に着くと支部の皆さんにとても暖かく向かい入れていただき少し緊張が和らぎました。

15時から始まった稽古では基本稽古、組手、型の稽古を行いました。基本稽古では瀧田館長から引き手の重要性についてご指導いただきました。例えば、引き手がまっすぐ前を向いておらず身体の外側や内側に向いてしまっていると突きを出した際に相手に力負けしてしまうというものです。実際に、引き手をまっすぐ前に向くように構えておくとどれだけ強い力で抑えられても力負けせずに突くことができ、引き手の重要性について学ぶことができました。組手では、広島支部の方とペアを組ませていただき、手足の色々な組み合わせでの下段払いを行いました。広島支部の方と行う組手は普段の稽古で学生と行うものとは違いとても力強いものでした。また、その方から相手の懐に入り込んで払うとしっかり払うことができるということや、払う瞬間に拳に力を入れることによってより強く払うことができるというアドバイスをいただきました。その言葉の通りに実行してみると今までよりも力強く下段払いを行えるようになり、少しずつでも修正していくことによってより良い動きに変えていけることを学びました。最後に、広島支部の方々とお互いの型をそれぞれ演武しました。広島支部の方々の型はとても力強く、突きが拳の位置よりも遠くまで伸びているように感じるほどの伸びがあり、そして全員の息の揃った型に感動いたしました。

稽古後の懇親会では広島支部の方々との交流をさらに深めました。そこでも空手の話は止まらず、空手の動作に対する自分の解釈について話し合ったり、今まで自分が行なっていた流派の動きなどの経験も踏まえて話し合う姿が見られました。なかでも私の印象に残っているのは広島支部長の熊野さんがお話しされていた急所を狙うことを意識することの大切さでした。実際に対人で直に空手の技を行う機会は滅多にないですが、型をする際などに一挙動ずつどこを狙っている技なのかを考えながら行うことによってより綺麗で力強い型を行うことにつながると感じました。

今回の広島支部訪問に行かせていただき、改めて空手の楽しさを見つけ、また自分の空手についても見直すきっかけになりました。人によってそれぞれ動作に対する解釈が少しずつ違っていて、それらの解釈について話し合い自分の空手を極めようとしている広島支部の方々の姿を見て、自分も今よりもいっそう動作ひとつひとつの意味について考えながら空手をやっていきたいと感じました。広島支部では普段の稽古では得ることができないたくさんの知識と刺激を得ることができ、とても充実した1日を過ごすことができました。広島支部の皆様、暖かく迎えていただき、とても有意義な時間をありがとうございました。

出典:日本空手道松濤會 機関紙『松濤館』第210号